人工透析 辛い? しんどい?

 

人工透析って辛いですか?しんどいですか?

という質問はよく来ます。

もちろん、感じ方は人それぞれです。

ですが、僕の経験から言えば、そうたやすくもありません。

僕が透析を始めた頃、勤めていた会社は自主退職扱いとなりました。

厳しい体力的な仕事でしたので、仕方ないかもしれませんが。

しかし、その後ハローワークに行ってみて、まずは透析者となってしまった後の自分がどういう立場に追い込まれているかがよく分かりました。

まずは週3回、1回4時間の透析を絶対に休めない環境であるという事。

夜間透析と言って、夜6時から10時(夕方5時以降の4時間透析)までの透析もあるものの、どこの病院でも夜間透析している訳では無く、限られた病院のみです。

僕が現在住む地域には夜間透析はありません。

車で1時間以上行かなければ、夜間透析がないという環境です。

四股障がいで、週5日働ける障がい者さんには仕事が少しだけありますが、週4日でも良いという、しかも得体の知れない透析患者を雇おうという会社はほとんどありませんでした。

まずは生活面で相当な苦労があります。

障害年金などの支援を受ける事も可能ですが。

受けたところで月額6万円少々(週3回の透析者は障害年金2級に該当します)です。

人1人が生きて行こうとすれば、もう少しお金が必要ですね。

そこで、透析者である事を隠して就職される方もいますが、透析を受けている事がバレてしまうとクビになってしまうケースが多発しております。

結局、世の中が透析者に冷たい状況にあります。

更に体調面ですが。

透析を受け始めた事によって、透析導入前に起きていた、吐き気や呼吸困難、過度の貧血などの症状は緩和します。

ところが、キチンと摂生できないと(食事量や水分摂取量の制限を守っていないと)様々な症状が起こります。

中でも辛いのが「血圧低下」です。

僕の経験では、透析導入から数年は血圧低下後の回復力もありますが、透析導入から5年以上経過すると、その回復力も大きく落ち、1度血圧低下してしまうと、1週間近くフラフラになってしまう場合もありました。

腎臓は、血圧を安定させるという機能もあります。

その腎臓の働きが無くなるのが腎不全ですからね。

透析によって更に安定性を失い、血圧が下がってしまうという事です。

主に、大量除水や、ドライウェイトの不一致などで起こる場合があります。

僕の経験では、寝て血圧90、起きて70。

それが日常的になるという事もありました。

起きて70しか血圧が無いと、はっきり言って視界も真っ白になります。

まっすぐ歩けず、背中側から肩の辺りに強い圧力を受けている感じになります。

酷い場合は失神し倒れる場合もあります。

救急車で運ばれた事もありました。

 

また、体の抵抗力が落ちていますので、しっかり手洗い・うがいをしていても、風邪をひく確率は高い上に重くなるケースも多いです。

体調も崩しやすく、年数がたてば、合併症も多いですね。

合併症は、「腎臓ガン」、「心筋梗塞」、「脳梗塞」、「その他のガン全般」、「胃潰瘍」などです。

更に透析において怖い合併症の一つに「石灰化・アミロイドーシス」があります。

透析で引ききれなかったタンパク質の一種が、血管や靭帯の腱などに付着し、石灰化する事で激しい痛みなどを引き起こします。

この石灰化は透析年数が伸びていくほどたくさんの症状が出てしまう事で有名です。

その他、透析導入に際し、どういう疾患を持って透析していたかによっては、下肢の血流異変により下肢切断などの事も起きます。

他にも数えきれない多くの合併症があります。

こうなってくると、とてもたやすい治療とは言えません。

また、食事制限や水分制限も永久に続きます。

透析者が口を揃えて言うのは、

「ああ~、水をガバガバッと飲みたいな~!」ですな。

普段から舐めるようにしか飲めませんので、そう思う人は多いと思います。

人工透析は、死ぬか腎移植でもしない限り、永久に続きます。

ここまで書くとお分かりでしょう。

経験が無い方がみても、

「これはしんどそうだ!」と思うでしょうね。

また、食べ物も食べても良いと言える食材は少ないです。

透析者はリンとカリウムが強敵です。

血液中のリンを増やすと骨がボロボロになりやすい副甲状腺機能亢進症などを起こしやすくなり、カリウムを増やすと不整脈や心臓病を起こしやすくなります。

しかし、リンもカリウムも一切含まれない食べ物は無いばかりか、おいしいと世間で言われる食べ物の大半はリンかカリウムが大量に含まれていたりします。

さて、どうでしょう。

大変そうですね~。

実際、僕も大変だと感じる事もあります。

透析導入から10年以上が経過しておりますが、一端不調になった時の回復に時間がかかる事が多いですからね。

調子の良い時は何でもありませんが、不調な時も多く、「辛い」と感じる日もありますね。

ただ10年もやってると、逆に調子の良い日が多いのが有難いとも感じられるようにはなりますが。

調子が良くてもあんまりはしゃぐと、スグ疲れてしまうんですけどね。

 

 

 

 


人工透析 辛い? しんどい?” への3件のフィードバック

  1. 私も透析を13年ほど続けてます、確かに辛くなります、仕事は透析やりながらなんとかバスの運転手をしていますが早朝の透析に深夜までの乗務で疲れが抜ける事もない毎日です、何か他に気をまぎらわす事を見つけた方が良いですね、仕事も昼間でなければ少し疲れますが健常者と変わらない仕事・給与レベルもありますね、何にせよも少し前向きになられてはいかがでしょう、私はマンガで笑って悩み事は吹き飛ばします。

  2. 人工透析がどんなに辛いかを知りたくて検索したら、ここへたどり着きました。
    2014年に離婚した主人が離婚後の2015年には人工透析をし始めたらしく、そのことがとても気掛かりで。。。でも訳あって連絡は取れないのです。
    toshi-heroさんは食事はどうされていますか?
    水分、カリウム制限をしつつのカロリーを保つって凄い難しいと思うのですが。。。

    元主人は、人工透析は月水金受けてるようですが、土曜受けられていないのに、日曜の体調などはどうなるのでしょうか?

    色々と質問ばかり、すみません。

    1. あささん

      こんばんは~。
      「辛い、しんどい」という部分をピックアップするとこういう文章になってしまいます。
      僕としては透析11年ですが、現在はとても安定しております。
      良い医療者と巡り合い、また生き甲斐にも恵まれ、仲間もブログのおかげで多く知合いました。
      透析は苦痛が伴う状況も多々ありますが、それでも社会の中で活躍してる人も多くいます。
      また、昔と違って長く生きられる延命治療になってきております。
      現代透析では、むしろ摂生しすぎるよりはある程度食べたほうがうまく行きます。
      水分、塩分は体重増加につながりますので、白米、肉を中心とした食生活を送れば、それほど大きな問題は起きにくいです。
      土日は、食事量をやや減らす程度でOKかと。
      しかし、急変は日曜夜や月曜朝に起きやすいので注意は必要です。
      透析に慣れてきましたら、透析時間を延ばすなどで、更なる体調の良さが得られます。
      詳しくは、このブログの本垢である「~人工透析との壮絶バトルブログ~」のほうで色々書いております。
      よろしければ1度ご覧になってみて下さいませ。
      http://blog.livedoor.jp/toshihiro2006/

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